My Sweet Lord – George Harrison

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composed by George Harrison ©1970 Harrisongs Ltd.
 

主よ
我が優しき主よ
あなたにお会いしたい
あなたと共にありたい
あなたにお会いしたい
しかし主よ それにはとても時間がかかります

 

George Harrison All Things Must Passジョージ・ハリスンが1970年11月23日にリリースしたシングルのA面(B面は「美しき人生」)。
同年11月27日に発売された3枚組のアルバムALL THINGS MUST PASSの先行シングルでアルバムの2曲目にも収録されたこの曲は、英米のチャートで元ビートルズのメンバーとしては初のNo.1を獲得。米国ではミリオンセラーとなり、英国では翌1971年の年間チャートでもNo.1となるなど商業的に大成功を収めた。

1969年にエドウィン・ホーキンスがカバーしてヒットした18世紀のゴスペルナンバー「オー・ハッピー・デイ」にインスパイアされ、詞は当時の彼の信仰心から書かれた。元々はジョージの古くからの友人でLET IT BEのセッションにも参加したキーボード奏者ビリー・プレストンに提供された曲で、彼が1970年9月にリリースしたアルバムENCOURAGING WORDSの4曲目に収録された。このアルバムにはこの曲以外に同じくジョージの「オール・シングス・マスト・パス」と、彼自身がセッションに参加したビートルズの「アイブ・ガット・ア・フィーリング」のカバーも入っている。

リリースから数ヶ月の後、この曲に盗作騒動が持ち上がった。
1971年3月のビルボード誌のとある記事に端を発したこの疑惑は、同年ジョディー・ミラーがその「原典」とされる曲のカバーをリリースしたことで世間の注目を集め、決定的となった。
その曲は1963年に米国の女性グループシフォンズがリリースした「ヒーズ・ソー・ファイン」。「マイ・スイート・ロード」によく似たメロディーのこの曲を取り上げたJodyは、イントロにアコースティックギター、中間部にコーラスを入れるアレンジを施した。結果、2つの曲の類似性が際立つことになった。

1976年1月、この問題はとうとう訴訟沙汰にまで発展した。
原告は「ヒーズ・ソー・ファイン」の楽曲管理団体であったブライト・チューンズ。
これとは別に、1967年に他界したこの曲の作曲者リチャーソ・シェルフの母親がブライト・チューンズに対して印税の支払不履行を不服とする申し立てを行なうというやや込み入った状況になっていた。

ジョージは「何年も前に亡くなった彼の会社を引き継いだ会計士たちがカネ目当てに僕を訴えた」とコメントする一方で、「意図的ではないが、潜在意識の内における盗用であった」と認めた。裁判所はジョージにブライト・チューンズに対して587,000ドルの損害賠償を支払うよう命じた。

「誰かの歌と同じようなメロディの曲ができたらどうしようと考えてしまって、しばらくの間ギターにもピアノにもさわれなかった」と語っていたジョージだが、訴訟中にリリースしたシングル「ディス・ソング」で「この曲は僕の知る限り誰の著作権も侵害ていない」「専門家は『大丈夫だ』って言ってた」「この曲は無意識のうちに僕の中に降りてきた」等々の歌詞を綴り、さらに自らが監督したミュージックビデオでは裁判所でジョージが被告席に立っている様をモチーフにしたり…と、この騒動を茶化すユーモアもみせた。また、1980年に出版された自伝の中では酷似するようなメロディのままで発表してしまったことについて「後悔はしていない」と記述した。


My Recording Data

バッキングの音圧をかせぐためにギターをいっぱい重ねた

Environment

HostApple iMac MC509J/A
ApplicationApple Logic Pro 10.1.1
Audio I/FRoland UA-55
 

Tr.1 :: Drums

  • KONTAKT 5 – ABBEY ROAD 60S DRUMMER
  • Channel EQ > Space D > Limiter

 

Tr.2 :: Tambourine

  • Plastic Rim, Headless
  • Limiter > Channel EQ > Space D

 

Tr.3 :: A.Guitar 1

  • YAMAHA FG-520 TBS
  • Channel EQ > Space D > Limiter
  • コードストローク。8分を意識してあえてあまり抑揚つけない。

 

Tr.4 :: A.Guitar 2

  • YAMAHA FG-520 TBS
  • Channel EQ > Space D > Limiter
  • コードストローク。こちらはアクセントを意識する。

 

Tr.5 :: A.Guitar 3

  • YAMAHA FG-520 TBS
  • Overdrive > Channel EQ > Space D -> Bus: Compressor > Limiter
  • 12弦アコースティックギターのシミュレート・その1。コードバッキング

 

Tr.6 :: A.Guitar 4

  • YAMAHA FG-520 TBS
  • Channel EQ > Space D -> Bus: Compressor > Limiter
  • 12弦アコースティックギターのシミュレート・その2。アクセント用

 

Tr.7 :: E.Guitar 1

  • FGN NCST-10R (front t=10)
  • Guitar Rig > Compressor > ADT
  • スライド・ギター・その1

 

Tr.8 :: E.Guitar 2

  • FGN NCST-10R (front t=10)
  • Guitar Rig > Compressor
  • スライド・ギター・その2

 

Tr.9 :: E.Guitar 3

  • Rickenbacker 360/12 (rear t=10)
  • Guitar Rig > Channel EQ > Compressor > ADT
  • 買ったばかりの12弦ギターを初めて録音に使った。隠し味だから目立たないけど。

 

Tr.10 :: Bass

  • FGN NCJB-10R (front=10, rear=10, t=1/2)
  • Guitar Rig > Multipressor > Channel EQ > Limiter
  • 原曲なぞってない。かなりテキトー。もともとギターの低音ともろかぶりであまり際立ってないので気にしなかった。指弾き。

 

Tr.11 :: Organ

  • KONTAKT 5 – Whister Shade
  • Channel EQ

 

Tr.12 :: Strings

  • KONTAKT 5 – String Ensemble

 

Tr.13 :: Piano

  • exs24 – Classical Piano
  • Channel EQ > Space D

 

Tr.14 :: Vocal

  • Vocal Transform > Channel EQ > Compressor > Noise Gate > ADT > Limiter > Space D
  • ポールは随分慣れてきて自分なりに消化できるようになりつつある。でもジョージの歌を録音するのは初めて。あたりまえだけど声も歌い方もポールとは全然違う。慣れてない分難しさ倍増だ。

 

Tr.15 :: Chorus 1

  • Channel EQ > Compressor > Space D -> Bus: Sample Delay > Limiter > Space D
  • 一番よく聞こえる主旋律といってもいいパート。男声。

 

Tr.16 :: Chorus 2

  • Channel EQ > Compressor > Space D -> Bus: Sample Delay > Limiter > Space D
  • 主旋律のオクターブ上。原曲は女声だけどファルセットで録音したのでフォルマントはいじらなかった。Vocal Transformはロボットボイスっぽくなってしまうので使わずに済むなら使いたくない。

 

Tr.17 :: Chorus 3

  • Channel EQ > Compressor > Space D -> Bus: Sample Delay > Limiter > Space D
  • 主旋律の上ハモ。男声。

 

Tr.18 :: Chorus 4

  • Vocal Transform > Channel EQ > Compressor > Space D -> Bus: Sample Delay > Limiter > Space D
  • 主旋律オクターブ上の下ハモ。原曲は多分女声なのでエフェクターでフォルマント上げた。

 

Tr.19 :: Chorus 5

  • EVOC20 (Logic)
  • Compressor > Space D
  • コーラス全パートをボコーダーで。参照トラックは主旋律。隠し味なので音量は抑える。

 


History

2015.04.15: version 1.0.1
2015.04.14: version 1.0

Diary


 


Sources