SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND – THE BEATLES

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宅録総括&全曲連続再生


 

トータル・コンセプト

1967年6月1日発売。これまで同様モノラル版とステレオ版が同時に発売されている。なおこのタイトルから米国キャピタルによる編集版はなくなり、英国と同じものが発売されるようになった。130日にも及ぶレコーディング・セッションが結実させたものはRUBBER SOULから始まったビートルズ中期の実験的なサウンド集大成であり、当時のサイケデリック・ムーブメントの頂点を極めたともいうべき作品だ。

このアルバムは「ビートルズの最高傑作」「ロック音楽史上、最も影響力を持つ作品」と称されることが多い。これはこのアルバムが単なる曲の寄せ集めではなくアルバム全体がひとつのコンセプトのもとに形成されたことへの評価によるものだ。ジャケット・デザイン等も含めた総合的な作品として評価され、その後のコンセプト・アルバムに最初のインスピレーションを与えることとなった。

アルバム全体を「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」という架空のバンドによるショーに見立てる…これはポール・マッカートニーのアイデアである。
バンドのテーマ曲である”Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band”で幕が開き、テーマ曲の終わりでリンゴ・スターの扮するビリー・シアーズを紹介し、そのままメドレー形式で、”With A Little Help From My Friends”が始まる。そして最後にはショーの幕引きのためにテーマ曲のアレンジを変えた”Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)”を演奏し、万雷の拍手を浴びてアンコールの”A Day In The Life”で壮大に幕を閉じる…というものである。
「コンセプト的」とされている所以となる楽曲は実はこの4曲だけで、それ以外は特にサージェント・ペパー・バンドを意識したものにはなっていない。

録音は当初1台の4トラックレコーダーでのピンポン録音でトラック数が足りなくなると2台目の録音機にトラックの音を移し変えて空きトラックを作った。途中(おそらく1967年に入ってから)4トラック録音機を2台同期させて録音する方法が考案されて実質7トラックの録音が実現した。この録音方式は後の作品でも使われ続け、ホワイト・アルバムのある段階で8トラック録音機が導入されるまで続くこととなる。

アルバム・ジャケットもアルバム・コンセプトにもとづいてデザインされている。架空のサージェント・ペッパー・バンドに扮したビートルズの面々が世界中の有名人と並んで写っている。LPの裏面に全曲の歌詞が印刷されたりペパー軍曹のポートレートといった付録が付いたりとデザイン面においても非常に画期的なものであった。

アルバムジャケットは1967年3月30日にロンドンで撮影されたものである。
 

『ビートルズの最高傑作』と評されるけど…

僕はそうは思わない。

おそらく彼らのアルバムでいちばん手の込んだアルバムだったとは思う。エキゾチックな楽器やサウンドエフェクトがこれでもかとばかりに使われてる。だから音的にはこれ以前や以降の曲とは完全に一線を画したものになってる。「サイケデリック」「アバンギャルド」形容の仕方はいろいろあるが、そういう音が時代的にもマッチしていたのかもしれない。

僕はリアルタイム世代ではないのでこれが世に出た時の衝撃とかはわからない。
でもその、個々の曲の「骨格」っていうか基盤的な強さとか質の高さは「リボルバー」の方が上だと思う。凝りすぎてるせいで「バンドのアルバム」っていう感じも薄れてる気もするし。そういう点ではちょっと残念。

意欲作なことは間違いないので評論は賛否いろいろあって当然だと思うけど。
少なくとも「ビートルズを知るために最初の一枚」としては絶対オススメしない。
 


いいね!

  • Lucy In The Sky With Diamonds
  • Being For The Benefit Of Mr. Kite !
  • Good Morning Good Morning
  • Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)
  • A Day In The Life

よくないね!

  • Getting Better
  • Within You Without You

 


更新履歴:

2017.01.08 リミックス&動画化終了 (version 2.1)
2016.10.02 動画製作のついでにversion 2のリミックス・再録開始 (version 2.1)
2012.03.28 Version 2.0録音終了
2012.01.09 version 2.0録音開始
2003.05:03 version 1.0録音終了→CD作成
2003.03.22 version 1.0録音開始


 

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