LET IT BE – THE BEATLES

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Side A

  1. Two Of Us
  2. Dig A Pony
  3. Across The Universe
  4. I Me Mine
  5. Dig It
  6. Let It Be
  7. Maggie Mae

Side B

  1. I’ve Got A Feeling
  2. One After 909
  3. The Long And Winding Road
  4. For You Blue
  5. Get Back

宅録総括&全曲連続再生


 1970年8月5日に発売されたビートルズのラストアルバム。発売はステレオ版のみ。

このアルバムは映画「レット・イット・ビー」のサウンドトラック盤として制作された。これはもともと1969年1月に「ゲット・バック (Get Back)」というタイトルでスタートしたプロジェクトで、コンセプトは文字通り「原点に返る」。オーバーダビング等の2次加工を極力排除し自分たちのパフォーマンスを前面に押し出したアルバム作りを行うというものだった。

しかしメンバーのバンドに対する熱意は既に失われていた。

録音テープは30時間以上に及んだが、ミキシングや編集作業をしようとするものは誰もいない。なんとかテスト盤は作成したもののその出来ばえは決して優れたものでなくリリースは延期。その後制作されたアルバム「アビー・ロード」が「レット・イット・ビー」に先立つ1969年9月にリリースされたことでプロジェクトは存亡の危機に立たされる。1970年1月にはこのアルバムのための追加セッションが持たれたがもはや全体像は混沌としており彼らは遂に自分たちの手でアルバムを完成させることを断念。ビートルズの新しいマネージャーに就任したアラン・クラインによって録音テープはプロデューサーのフィル・スペクターに託された。

フィルは彼が得意とする「音の壁」という手法を持ち込んだ。
各所にオーケストラやコーラスなどを加え曲の体裁を整える。本来のコンセプトとは180度違う処置だった。

ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは、ゴミ箱行き同然だった散漫なセッションテープを短期間のうちにアルバムとしてまとめあげたフィルの仕事を高く評価し、それぞれのソロ作品でフィルをプロデューサーとして起用した。しかしポール・マッカートニーはフィルが当時ポールと対立していたアランが連れてきた人物であることに加えて「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」に許可無く大掛かりなオーケストラ・アレンジを施したことに強い不満を持つなど、彼の仕事を評価しなかった。


更新履歴:

2014.11.19 version 2.0 録音終了
2014.09.12 version 2.0 録音開始
2004.05.03 version 1.0 録音終了→CD作成
2004.03.01 version 1.0 録音開始


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