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宅録ビートルズ・2周目 – BEATLES FOR SALE総括

宅録日記



 
2011年2月1日に着手して3月23日に完成。
日数計算上は71日だが宅録日記ナンバーは050~058なので、録音に要した日数は9日…なわけない。当時の日記はまとめ書きしてる。
2015年11~2016年1月、動画製作のついでに15日間リミックス作業(一部パートの再録音を含む)をした。
仕上がったので、振り返り。

 

アコースティックな雰囲気

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このアルバムの曲のアレンジは総じて練りこまれていない。
良く言えばシンプル、悪く言えば投げやりだ。
前作A HARD DAY’S NIGHTは全曲オリジナルだったのにこのアルバムは14曲中6曲が他人の曲のカバー。レノン=マッカートニーの力量をもってしても新曲でアルバムを埋めきれないくらい超多忙な中でのレコーディング・セッションだったんだろう。
サウンドは前作までと違ってアコースティック系に寄ってきている。14曲中リズムギターにピックアップを通さないアコギの音を使ってるのはなんと10曲。
リードパートのエレキもかき鳴らしてる感じじゃない。繊細だ。
ハーモニカの抑揚の付け方とか、ギターのピッキングの位置とか、単に音をなぞるだけじゃなくて雰囲気も含めてちゃんとコピーしようとしてかなり緻密な作業になった。
 

チェット・アトキンス(もどき)

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ギターで「チェット・アトキンス奏法」ってのがある。
4~6弦でミュート気味にベースを親指で弾いて1~3弦は人差し指と中指と薬指でメロディとコード弾くパターンと、親指でメロディーを弾き人差指と中指と薬指はコードというパターン。もとはカントリーミュージックで用いられるギャロッピングと呼ばれる奏法なのだが、一般的なギャロッピングが親指と人差し指だけなのに対してチェット・アトキンスはこれを発展させて親指から薬指まで使った。その結果ギャロッピングとは一線を画する響きになったため、この奏法は彼の名を冠して呼ばれるようになった。
あたかも複数のギターで奏でられているようなサウンドは当時多くのギタリストの憧れの的。ジョージ・ハリスンもれこれをマスターしようと必死に練習していたらしい。しかし到底チェットの領域までは到達できず、中途半端な「もどき」で止まったままインド音楽の世界に入ってしまった。
この「チェット・アトキンスもどき」がこのアルバムでは3曲。
I’m A LoserI’ll Follow The SunI Don’t Want To Spoil The Party
これ、コピーするのがすごく厄介なのだ。
音を拾うのも大変だし、フィンガーピッキングも慣れてないからしんどい。
ハッキリ言って苦手である。
いずれの曲も最初から最後までちゃんとコピーすることはできず、耳につくフレーズ以外は雰囲気だけで勝手に弾いてしまった。
すごく大事なパートなのに力及ばず。残念。
 

アイキャッチ画像

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宅録ビートルズ2周目から各曲ごとになんとなくそれを連想させる画像…いわゆる「アイキャッチ画像」を用意してきた。mp3配信時代は音楽プレーヤーの上部に、動画化してからは動画の最後にその画像を表示させてる。
今回、このアイキャッチ画像をそのまま動画の背景として使うという手法を幾つかの曲で試してみた。そのまま使わないにしても最後のアイキャッチ画像に違和感なくパンできるように気を遣った。
結果、なんというか、曲ごとにまとまった感じになったというか、イメージがいい意味で固定化されたというか、エンディングまでの流れがスムーズになった気がする。
これまであまり気にしてこなかったけど、1つのコンテンツとしてまとめる上では大切なことなんだな…勉強になった。
 

over 2,000

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動画をアップしているYouTubeのチャンネルはありがたいことに活気があり、このアルバム製作中の2015年12月に登録者数が2,000人を突破した。1,000人を超えたのが同年8月のPLEASE PLEASE ME製作中だったので4ヶ月で1,000人増えたことになる。
現在は1ヶ月の試聴回数が全動画でおよそ130,000回、再生時間は205,000分ほどになっている。
登録者の多くは海外の人。日本人は20%くらい。
コメントをくれるのはだいたい海外の人だ。英語と、スペイン語が多い。
歌入れをしてもらえることもある。そんな「歌ってもらった」動画はまとめの意味で都度facebookのページの各動画のコメント欄に投稿するようにした。
で、気づいたというか面白いのは熱心にコメントくれる人も1~2ヶ月もするとだんだん離れていくということ。
せっかくもらったコメントに対する僕の返信がぶっきらぼうすぎるのかな…。
昔からの人が離れていく一方で新しい人が入ってくる。
馴れ合いにならずいつもシビアに評価される。
僕にとっては理想的な場所になってくれた。
 

新たな発見

今回の製作過程で気が付いたこと一覧。
僕なりの解釈なので、違うところはあるかもしれないけど。

  • No Replyのギターは2本。目立っているのはジョンのアコギだが、もう1本トーン絞ったエレキが聴こえる。これがジョージかな。
  • I’m A Loserのアコギは12弦。ハーモニカの部分では鳴ってないからジョンがハーモニカと一緒にワンテイクで録ったんだと思う。
  • Baby’s In Blackのエレキはリフの部分と最後の歌のバックで2本鳴ってる気がする。ワンテイクじゃなくてオーバーダビングされてるっぽい。
  • Rock And Roll Musicのピアノ。CDのライナーノーツには「ジョン、ポール、ジョージの3人が1台のピアノを弾いた」みたいなことが書いてあったけどそんなわけない。ジョージ・マーチンがひとりで弾いてるはず。
  • I’ll Follow The Sunのパーカションはリンゴが膝を叩いて鳴らした音なんだそうだ。
  • I’ll Follow The Sunの間奏のギターはオーバーダビング。バックで普通に弾いてる音が聴こえる。
  • Mr.Moonlightのパーカッションはコンガ。アクセントの「ボヨ~ン」って音はジャンベっていうアフリカ系のもの。
  • Mr.Moonlightは基本調F#。2FカポでEフォームにすると俄然弾きやすくなる。下積み時代のライブではEで演ってたんじゃなかろうか?
  • Kansas Cityのリードギター。Bye Byeのところだけパターン変えてる。
  • Kansas Cityのピアノ。Bye Byeのところでグリッサンドが入る。モノラル版だと聞き取りにくい。
  • Kansas Cityってカンザス州じゃなくてお隣のミズーリ州なんだ。知らなかった。
  • Eight Days A Weekはイントロとアウトロだけに12弦がオーバーダブされてる。
  • Words Of LoveのリズムギターはAとDで1フレット下から引っ掛けるような弾き方をしてる。
  • Honey Don’tのイントロのギターの3弦は下フレットから引っ掛けてる。
  • Every Little Thingの12弦のリフ。シンコーのスコアだと2弦は開放になってるけど、違うと思う。
  • I Don’t Want To Spoil The Partyのイントロとエンディングのリードギター、Dの最後の2音は1~3弦まで使ってる。
  • What You’re Doingの間奏に入るピアノは間奏だけじゃなくてブレークのアクセントにも使われてる。
  • Everybody’s Trying To be My BabyのブレークでE6を鳴らしてるのはエレキ。アコギは普通にE。
  • Everybody’s Trying To be My Babyの間奏2回目は1~4弦のアクセントばかりに気を取られがちだけどノリを出すためには低音弦が隠し味的で重要。ミュートも含めてそれなりに忙しい。

 

さて、お次は・・・

HELP !のリミックスと動画作り。
 
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