Epiphone Elitist 1965 Casino with Bigsby

Guitar,MusicGear

Epiphone Elitist 1965 Casino with Bigsby

購入年月日2011年2月5日
購入価格¥132,200 (152,200 – 20,000)
購入場所ギタープラネット (御茶ノ水)


生産量が非常に少なく、入手困難なElitist Casinoに更なるモディファイを加えたオリジナルモデル!

往年の名演を思い出させるルックス、大質量のアームが付く事による煌びやかなサウンドの変化など他にはない魅力的な楽器です!!

1年間の当社保証をお付けいたします。

ギタープラネット商品ページから引用

まさかの別れ

1985年に買ったエピフォン・カジノは自分が初めて買ったギターであり、2002年に機材の整理をした時も「初めて」故の強烈な思い入れのために手放すことができなかった。きっと墓場まで持って行くんだろうなぁ…と思っていた。まさかこんな日が来ようとは…。

ネット上でBigsby付きのElitistという奇跡のような1本を見つけてしまった。あっという間に虜になった。ショップとコンタクトを取り、週末に出かけて行って試奏。もう引き返せなかった。

コレクターではないし狭い家で置き場所も限られているので同じ楽器を2本は持てない。ショップに85年のカジノを持ち込んで弾き比べた。さすが25年のキャリア。生音の鳴りは85年の方が遥かに勝っている。アンプを通さなくてもこれでもかと言わんばかりに鳴り響いている。一方目の前の新品カジノはまだ全然ボディが鳴っていない。弦の振動がボディの中央付近から先で急速に減衰しているのがよくわかる。それでも音の伸びには高い素養を感じた。特にアンプを通した時の中高音域の張りと粘りが素晴らしい。

新品でこれだけ鳴るギター。もしボディが馴染んできたら…。これに背を向けたらきっと一生後悔するぞ。

そんな思いで購入を決意した。

違い

85年のカジノとの違いは…

  • Bigsbyがついてる
  • ネックがやや細い
  • ちょっと軽い。これは木がまだ若いからであろう。
  • アンプを通すと中高音が非常に伸びやか
  • ピックガードのEpiphoneマークがEpiphoneオリジナル
  • トラスロッドカバーが3本止めでEpiphoneロゴの代わりに"ELITIST"の文字が書かれている
  • クビレが若干深く引き締まったボディシェイプ
  • ヘッドが太い
  • 低めの弦高にしても弦がピックアップに当たらない

はじめての「ビグスビー」

さて目玉のビグスビーであるが、これは諸刃の剣で、本体重量が重くなる分だけ弦の慣性は増すのでサスティーンは有利なのだがボディの振動が抑制されるので鳴りは悪くなる。
さらに演奏にはちょっと工夫が必要。ダウンしたらその分どこかでアップさせてやる、逆にアップさせたらその分どこかでダウンさせるといったような小技を使わないと調律が維持できない。そもそもあまりハデなアーミングをするためのものではないので、この「小技」が逆にいい味付けになったり。まぁこの辺も年数が経つにつれてどういう変化を見せるかはわからない。

いずれにしてもまだ生まれたてという感じの無垢な1本。これからどう成長していくのか楽しみだ。

ちなみに"Elitist"は「日本製」。製造元は寺田楽器である。


宅録使用曲一覧