*** You can find Score / TAB of my playing on YouTube ***

 


 

Blackbird – The Beatles

The Beatles, THE BEATLES (White Album)

composed by John Lennon & Paul McCartney ©1968 Northern Songs Ltd.
 

ブラックバードが夜の深い闇の中で歌ってる
その折れた翼で 飛ぶことを学べ
一生をかけて
君はただひたすらに 飛び立つ瞬間を待っていた

 
ビートルズが1968年にリリースしたアルバムTHE BEATLES (White Album)の11曲目。クレジットはLennon – McCartneyだが実質的にはポール・マッカートニーの作品である。
インドに滞在中、同行していたドノバンが彼のスリーフィンガーアルペジオ奏法をビートルズの面々に教えた。これをきちんとマスターしたのはジョン・レノンだけだったが、この曲で裏拍に3弦開放音を鳴らすあたりはDonovanの奏法の片鱗を感じることができる。ポールはドノバンの奏法をまる写ししようするのではなく、これまでの自分のスタイルに部分的に取り入れただけということなのかもしれない。
作曲中にギターの1弦が切れておりレコーディングでも1弦は使用していないという説もあるが、実際には1弦もしっかり使っている。
鳥の鳴き声はアビー・ロード・スタジオのライブラリからのオーバーダブ。リズムトラックはポールが弾きながら足でリズムをとっている時に靴底がフローリングをタップしている音だと思う。
歌詞についてポールは「女性を『鳥』になぞらえて、黒人女性の人権擁護や解放について歌った内容」と言っている。

ベスト盤に入ることなどほとんどない地味な曲ではあるが、僕はこの曲に対する思い入れがとても強い。「ビートルズでいちばん好きな曲は?」と聞かれたら間違いなくこの曲を挙げると思う。

1984年の大晦日にNHK総合で放送された「ビートルズのすべて」というドキュメンタリー番組。アメリカのテレビ会社デライラ・フィルムが1982年に制作した”THE COMPLETE BEATLES”の日本語吹き替え版で、ナレーションが江守徹、ジョージ・マーチンのアテレコが柳生博…とまぁそれは別にいいんだけど、何気なく見ていたこの番組が僕とビートルズの本格的な出会いになった。
この番組を見るまで、僕にとって「ビートルズ」は小綺麗なマッシュルームカットと揃いのスーツで演奏する「作られたアイドルグループ」という印象しかなかった。しかしデビューの前に長い下積み時代があったこと、さらにこれほどまでに多種多様な曲を自分たちで作っていたことに心底驚かされた。「プリーズ・プリーズ・ミー」「抱きしめたい」「フロム・ミー・トゥー・ユー」「ア・ハード・デイズ・ナイト」「イエスタデイ」「愛こそはすべて」「イエロー・サブマリン」「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」…番組内で挿入される曲がタイトル付きで紹介されるたびにワクワクして聞いていた。聞いたことのある曲だらけだ。いったいなんなんだこのバンド。すごすぎる…。2時間の番組が終わる頃には完全にビートルズに魅了されてしまった。
この番組のエンディングに使われていたのが「ブラックバード」だった。普通ビートルズの特番のエンディングとなると「レット・イット・ビー」「ジ・エンド」あたりが鉄板なのだが、物静かなこの曲が番組の最後に実にマッチしていて強烈に印象に残った。しかしこの曲だけは番組内で曲タイトルのテロップが出なかったのだ。曲名を知りたくて、貸しレコード屋で片っ端からレコードを借りて必死になって探した。探す過程で番組では使われなかった多くの曲を知ることになり、ますますのめり込んでいく。そしてホワイトアルバムのB面についにこの曲を見つけた。嬉しくて何度も何度も聴いた。

高校生になってからギターを始めて、最初に練習したのがこの曲だった。これが載っている弾き語りのスコアを見ながら、父が持っていたクラシックギターでそれはもう一生懸命練習した。原曲通りの演奏を最初にマスターしたのはこの曲が初めてだった。左手で押さえる弦は多くても2本しかないから、右手の指使いさえ覚えてしまえば意外にあっさり弾けてしまう。弾けるようになるとますます好きになる。僕にとって最初の「十八番」で、思い起こせば高校の文化祭でこれを弾き語ったのが初めて人前で演奏したビートルズの曲だった。友人から借りた12弦ギターで弾いたっけ。12弦だったおかげでギター1本でもそれなりに綺羅びやかに鳴らすことができた記憶がある。
最初に覚えた時のスコア(TAB譜)は1弦を頻繁に使うように書かれており、運指は比較的楽だった。その後「1弦使ってない説」を知ってから1弦を使わない奏法で覚え直したのだが、さらに数年後にYouTubeで1968年にポールがスタジオでレコーディングのリハーサルをしている場面の動画を見て彼が実際どう弾いていたのかがわかり、再度覚え直した。ちゃんと1弦も使って弾いていた。


Paul McCartney (1968)
It’s simple in concept because you couldn’t think of anything else to put on it. Maybe on ‘Pepper’ we would have sort of worked on it until we could find some way to put violins or trumpets in there. But I don’t think it needs it, this one. You know, it’s just… There’s nothing to the song. It is just one of those ‘pick it and sing it’ and that’s it. The only point where we were thinking of putting anything on it is where it comes back in the end…. sort of stops and comes back in… but instead of putting any backing on it, we put a blackbird on it. So there’s a blackbird singing at the very end. And somebody said it was a thrush, but I think it’s a blackbird!

John Lennon (1980)
I gave him (Paul) a line on that one.

Paul McCartney (1994)
The original inspiration was from a well-known piece by Bach, which I never know the title of, which George and I had learned to play at an early age– he better than me actually. Part of its structure is a particular harmonic thing between the melody and the bass line which intrigued me… I developed the melody based on the Bach piece and took it somewhere else, took it to another level, then I just fitted words to it. I had in my mind a black woman, rather than a bird. Those were the days of the civil-rights movement, which all of us cared passionately about. So this was really a song from me to a black woman, experiencing these problems in the states… ‘Let me encourage you to keep trying, to keep your faith, there is hope.’ As is often the case with my things, a veiling took place. So, rather than say ‘Black woman living in Little Rock’ and be very specific, she became a bird, became symbolic, so you could apply it to your particular problem.

My Recording Data

Environment

HostApple iMac MC509J/A
ApplicationApple Logic Pro 9.1.7
Audio I/FRoland UA-55
 

Tr.1 :: Guitar

  • YAMAHA FG-520 TBS
  • Compressor > Chan EQ > ADT
  • 僕のギターはフレットノイズが出やすい。あまり出過ぎないように注意して弾いた。

 

Tr.2 :: Stamping

  • Tapping wooden floor by my shoe
  • Chan EQ
  • 革靴で自宅のフローリングを踏んだ音。

 

Tr.3 :: Humming Bird

  • Singing Europian Blackbird
  • YouTubeで見つけたクロウタドリ (Turdus merula, Europian blackbird)の鳴き声を拝借。4ファイル合計20分くらいの長さのリージョンからなるべく原曲の雰囲気に近いものを選んだつもり。

 


History

2013.04.11: version 2.0
2005.08.28: version 1.1
2003.07.09: version 1.0

Diary


 


Sources