Nineteen Hundred And Eighty Five 【1985年】 – Paul McCartney & Wings

composed by Paul McCartney ©1973 MPL Communications Ltd.
 

『1985年にもなれば もう誰も生き残っていないわよ…』
彼女は正しいかもしれない
彼女は賢い人だし
あらゆる愛を手に入れられるだろう
でも僕の愛には手を付けられない
そう 僕には…
彼女の甘美な魅力は通用しないよ
可愛いあの娘がいつも一緒だから

 

bandontherunポール・マッカートニー&ウィングスが1973年にリリースしたアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」のラストナンバー。
ピアノだけのイントロからスタートしてシンセのスイープ音をフィーチャーしたスピード感のあるメインテーマに入る。ポールのボーカルはやや鼻にかかったシャウトという感じで他ではあまり聴かれない歌い方だ。メインテーマからテンポはそのまま平行短調のルート音を起点にしたブルージーなパートへと移る。16ビートを意識したピアノと伸びやかなオルガンのコンビネーションで緊張感が高まっていく。その後の美しいコーラスとオルガンのブレークで安堵するのもつかの間、再びテンポが上がってメインテーマへ戻される。最後はギター、ストリングス、ブラスが加わっての壮大なエンディング。そしてコンセプトアルバムとして名高いビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のラストナンバー「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の最後を彷彿とさせるフォルテシモでこの曲は終わる。わずか3つのパターンしか持たない曲の中で、変幻自在にキャラを変えながら聴き手のテンションをどんどん上げていく。ポールの高いアレンジ能力が存分に発揮された曲だ。

アルバム「バンド・オン・ザ・ラン」を聴いたのは、これは全くの偶然なんだけど、1985年だった。
アルバム最後のこの曲で『1985年には誰も生き残っていない』という歌詞を聴いてなんとも不思議な感覚になった。
そうか。ポールがこの歌を作った時は1985年なんてちょっとした『未来』だったんだな…。
僕にとっての「1985年」は…
1984年の大晦日にNHKで放送されたビートルズ特番で本格的にビートルズにのめり込み始めた。
初めて「受験」というものを経験し、中学を卒業して高校に入学した。
アルバイトを始めた。近所の書店で時給450円だった。
CDプレーヤーを手に入れて、気に入った音楽はレコードではなくCDで買うようになった。
映画館に頻繁に通うするようになった。
この年に公開された新作は、アマデウス、ネバー・エンディング・ストーリー、グーニーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャー…あたりだったか。
そして、ギターを弾き始めた。

いろいろ節目になった年だったんだな。


My Recording Data

原曲では最後に「バンド・オン・ザ・ラン」のリフレインが挿入されているが、今回はそれは入れなかった。

 

Environment

HostApple iMac MC509J/A
ApplicationApple Logic Pro 10.0.3
Audio I/FRoland UA-55

 

Tr.1 :: Drums

  • Drum Kit (Logic)
  • Gain > Chan EQ > Limiter
  • Logic付属のドラムキットを初めて使ってみた。取っ付きやすい反面凝ったことはできないが、原曲はあまり抑揚のない音なのでこのくらいがいい。

 

Tr.2 :: Maracas

  • Maracas
  • Channel EQ > Compressor > Enveloper
  • ほぼ全編鳴っているパート。両手持ちして右手基本+左手アクセント

 

Tr.3 :: Piano

  • exs24 – Steinway Grand Piano
  • Channel EQ > Exciter > Space D
  • メインの楽器。楽しいし、これが弾けるようになれて嬉しい。エキサイターを強めにかけてとんがった音にしてみた。

 

Tr.4 :: Bass

  • FGN NCJB-10R (front=10, rear=10, tone=0)
  • Guitar Rig
  • イントロのピアノに絡むオクターブ弾き以外は動きが少ない単調なフレーズ。音もアタックが弱くあまり目立っていない。ねっとりリズムに絡みついてる感じ。

 

Tr.5 :: Guitar

  • Gibson Les Paul Traditional (Treble, tone=10)
  • Guitar Rig > Exciter
  • エンディング手前でいきなり登場して弾きまくってるギター。あまりオーソドックスじゃない独特の運指からして原曲で弾いてるのはデニー・レインじゃなくてポールのような気がする。ハイノートの部分がやや窮屈。太いゲージだと僕にはキツい。もっとやわらかいゲージに張り替えようか。

 

Tr.6 :: Organ

  • Vintage B3 (Logic)

 

Tr.7 :: Synthesizer

  • ES1 (Logic)
  • Channel EQ > Space D > ADT
  • ギュインギュインにスイープしているシンセサイザー。ルート音をオクターブで弾いてみたが、これだけスイープするともうなんでもいいや、って気もする。

 

Tr.8 :: Strings

  • KONTAKT 5 – Strings Ensemble
  • Channel EQ > Limiter

 

Tr.9 :: Brass

  • KONTAKT 5 – Brass Ensemble
  • Channel EQ > Exciter > Limiter

 

Tr.10 :: Vocal

  • Channel EQ > Compressor > ModDel > Limiter > Space D

 

Tr.11 :: Chorus 1

  • EVOC PS (Logic)
  • Gain > Channel EQ > Compressor > Ensemble > SmpleDly
  • 単音で歌ったトラックにボコーダーを当てて複音に。元トラックはミュート。

 

Tr.12 :: Chorus 2

  • KONTAKT 5 – Chorus [u]
  • Limiter
  • ボコーダートラックのサポート。音の厚さを出すのが目的。

 

Tr.13 :: Chorus 3

  • PShift > Channel EQ > Limiter
  • エンディングでパルスのように鳴っているハミング。シンセじゃなくて声を加工したものだと思うんだけど僕にはこの音域は出せないのでオクターブ下を歌ってピッチシフターを当てた

 


History

2013.11.15: version 1.0

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